相続の放棄 - 農地・山林って相続ではどうなるの?

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相続の放棄

農地や山林などの特殊な資産を含む相続が起きたとき、これらを仮に相続しても扱い方がわからず、むしろデメリットの方が大きいと思えば、放棄を考えるのもおすすめです。
放棄すると、今回の相続で対象になっている遺産を一切相続しないことになります。
扱いに困る農地や山林について、対応を考える必要がなくなります。

もし放棄した場合、この農地や山林は誰が相続するのかというと、ほかに相続人がいる場合は、その人たちです。
相続放棄は各相続人が個別に選べるもので、ある方が放棄しても、別の相続人の相続には影響ありません。
その放棄した方を除いて遺産分割協議を行い、遺産を相続します。

ですから農地や山林の扱いに困って放棄した場合、自分一人が個人的に相続を辞退する形になるのです。
ほかの相続人が困ることはそれほどありませんから、農地や山林の相続にあまり気が進まないときは、放棄も考えてみるといいでしょう。

ところで農地や山林はやや特殊な資産にはなりますが、少なくとも資産の一つにはなります。
これを相続するのと放棄するのとでは、どちらが一般的にお得なのかというと、まずこれら土地を必要とする方は、もちろん相続した方が基本的にはお得です。
たとえば農業や林業をやっている方は、これら土地がないと仕事にならないため、特別な事情がなければ基本的に相続する方が多いです。

しかし最近は親が農業や林業をやっていても、子供は都会で勤め人をやっているケースもよくありますから、農業や林業をやっていない方がこれらを相続する機会もあるでしょう。
このときはどうかというと、その土地の管理や転用ができるかどうかがポイントです。
農業や林業をやる予定がなくても、土地を別の目的のために転用できそうなら、相続した方がお得なケースもよくあります。

しかし農地など特にそうですが、これらは別の用途への転用が難しいこともあります。
農業や山林以外に使い道がない土地の場合、農業や林業に関わる方以外が相続すると、管理の手間や維持費の方が高くつく場合もあるのです。
売りに出そうにも、これらが一般の土地と同じように売れるとは限りません。
このような場合は、最初から放棄するのがお得となる場合もあります。

ただし、どちらになるのかはその土地のケースによります。
どちらなのか判断が難しければ、農地や山林の運用に詳しい専門家に相談のうえで判断するのがおすすめです。
なお、相続の放棄はいつでもできるのではなく、相続の開始を知ってから3か月以内と決まっています。
この期限を過ぎると単純にすべての遺産を相続したとみなされますから、放棄を考えているときは早めに対応することが肝心です。