相続時の分割 - 農地・山林って相続ではどうなるの?

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相続時の分割


相続が起きたとき、相続人は複数人いるケースが多いです。
このときは全員が遺産を受け取れるように、被相続人の財産を分割するケースが大半です。
これが現金や預金なら分割も簡単でしょうが、農地や山林のような特殊な遺産の場合、分割が困難な例も多いです。

たとえば遺産が農地の場合、それはただの土地ではありません。
そこは農業を営むための土地ですから、被相続人から農業を受け継ぐ相続人がいる場合、これをむやみに分割するのはできるだけ避けた方がいいのです。
農業は土地がないとできませんから、土地が少ししかないと、取れる作物の量も少なくなり、農業で得られる収入も減りやすくなります。

このような事情のほか、農地は法令で保護されている土地で、農家以外の人が簡単に取得できない土地です。
相続などで例外的にこれを取得できたとしても、取得した以上はその土地を農地として管理する責任が生じます。
耕作を放置して害虫がわくといった事態はNGですから、このような意味でも1つの農地を一般の土地と同じように分割するのはあまり推奨されていません。

しかし他の相続人との公平な分割を心がけるなら、農地の分割もやむなしとも思えるでしょう。
このようなときは、農地を実際に相続する人が、他の相続人に金銭を支払うことで農地の分割を避ける方法があります。
たとえば一般の土地の価値に直すと600万円の価値のある農地は、農業をやる予定の相続人が1人で相続し、あと2人いる相続人には農地を相続する人から200万円ずつ支払うことで帳尻を合わせるといった方法です。

また、農地以外にも被相続人の遺産がある場合、その遺産をすべて他の相続人に回すことで農地の分割を避ける方法もあります。
このようにできるだけ農地の分割は避けることを推奨されますが、どうしてもやむを得ない場合は分割もできなくはありません。
その場合は農業委員会からの許可が必要ですから、早めに申請をするといいでしょう。

これが山林だった場合ですが、こちらは農地のように分割が推奨されていないわけではありません。
正確な位置などがちゃんとわかっている場合、その山林を相続人の人数で等分するといった分割も可能です。
ただ、その土地の所在地が郊外の山の一角といった位置になるため、林業に携わっていない人が所有するとメリットよりもデメリットの方が大きくなることもあります。
誰もその山林を直接は必要としていない場合、それを売却し、その売却した金額を相続人の人数で等分するといった形にすると、分割もスムーズですし、相続人にとっても利用しやすい遺産となるでしょう。