農地と山地の相続 - 農地・山林って相続ではどうなるの?

農地と山地の相続

「相続」と言葉を聞くと、面倒そうと思う方もいらっしゃるでしょう。
また家はそんなにお金持ちではないから、自分には関係の無いことだと考えているかもしれません。
確かに「相続」は相続するだけの財産があることが大前提なので、お金持ち特有の問題と受け取られても仕方ないでしょう。
また相続の手続は非常に面倒なもので、穏便に済ませる為にもなるべくなら避けて通りたいものです。

引用:相続手続きの流れや手順を徹底解説

でも相続の問題は想像よりも根深く、裁判沙汰になることも珍しくはありません。
裁判までもつれ込むのはお金持ちの方もいらっしゃいますが、多くは一般の方々です。
中でも最も難しいとされているのが、山林や農地の相続です。
基本的にこれら2つの土地を評価して相続する訳ですが、評価方法や相続の手続は他の土地と比べると少々複雑です。
ただ面倒だからと放置してしまうと、後々大変な目に遭ってしまいます。
下手をすれば周辺住民達から、訴えられる恐れもあるので只事ではありません。

では農地や山林を相続した後に放置してしまうと、どのようなことが起きてしまうのでしょうか。
まず農地を放置してしまうと、雑草や害虫が増えてしまいます。
また鳥獣による被害も出る恐れがあり、近隣の農地所有者にも被害が出てしまうことも考えられます。
もし農業を生計を立てているのならば、鳥獣の被害は深刻です。
更に食料自給率の低下にもつながり、個人だけでなく国としても見過ごせない問題です。
政府も農地の相続について食料自給率の低下にならないように対処しているものの、成果があまり出ていないのが正直な所です。

また山地の放置も、大問題です。
管理が出来ていなければ自然災害が起きた時に、周辺に住む人に危害が及ぶ恐れがあります。
万が一犠牲者が出てしまったら、頭を下げて謝るだけでは済まされません。
またゴミの不法投棄が発生すれば、環境破壊にもなります。
面倒だからと農地や山地の相続は後回しにするという言い訳は、一切通じないのです。

放置を何とか防ぐには、祖父母や両親に山地や農地の相続財産があるのかどうか、直接聞くのが1番でしょう。
でもいきなり土地があるかどうか聞くのも変な話で、中々切り出せないものです。
でも農地や山地だけに限った話ではありませんが、相続は決して避けて通れる問題ではありません。
しっかりと話し合いの場を設けて、今からでも遅くは無いので相続財産について確認はした方が良いかと思います。

ただ農地や山地の場所がまだ分かっているのならば、対処の仕様もあるでしょう。
問題は、何処に所有している土地があるのかどうか分からない場合です。
信じられないかもしれませんが、相続する山地や農地があると分かっていても、具体的な場所が分からずトラブルになった事例はあります。
また所有している土地の詳細が分からなければ、いざという時もすごく困ることになるでしょう。
ただ確認方法は意外と簡単で、市役所や税務署で問い合わせればすぐに分かるかと思います。

そして農地や山地の所在が分かれば、いよいよ相続です。
まずは、相続する山地や農地の評価を弾き出します。
細かい部分は変わりますが、農地も山地も大まかな方法に関しては同じと見て良いかと思います。
まず相続する農地や山地が、どの区分に属しているのかを確認します。
実際はもう少し細かく分かれていますが、要は市街地にあるのか市街地外にあるのかどうかで判断します。
もし土地が市街地にあるのならば宅地比準方式で、市街地外にあるのならば倍率方式で求めます。

市街地にある農地や山地の評価額は、(宅地とみなした時の平方メートル当たりの価額-宅地造成費)×土地面積で求めます。
また市街地周辺地域にある農地や山地は、先程紹介した式に対して0.8かけて求めます。
市街地外にある農地や山地の評価額は、固定資産税評価額×倍率で出すことが出来ます。
倍率は地域ごとによって大きく変わるので分かりにくいかもしれませんが、ネットで確認することが出来ます。

相続について勉強しようと書籍やサイトを閲覧しても、専門用語だらけでよく分からないという方も多いと思います。
中にはすごく分かりやすく丁寧に説明している書籍やサイトもありますが、あまり見かけないのが正直な所です。
相続は「これ」と言った答えはなく、100人いれば100通りの解決法があります。
1人に通用したからとはいえ、他の人に通用するとは限らないのです。
だからどんなに自己流で勉強しても、抱えている問題が解決する訳ではありません。

でも経験のある弁護士や専門家であれば、状況を把握した上で解決へと導いてくれるでしょう。
問題が深くなればなるほど専門家でも難儀する場合があるのも事実ですが、自分1人で抱え込むことを考えれば精神的に楽になれるかと思います。
相続の問題は、時に家族間に修復出来ないような大きな傷を残す恐れもあります。
山地や農地だけに限らず、少しでも引っかかる部分があるのならば相談に訪れてみては如何でしょうか。
相続の相談なら相続サポートセンター